プロフェッショナルケアとセルフケアでしっかり歯を守ります
プロフェッショナルケアとは?
毎日ご自身できちんとケアをしていても、どうしても手の届かない所ができます。私たち歯科医師や歯科衛生士が定期的に患者様の歯をチェックし、クリーニングすることで、患者様と私たちのケアサイクルができ、虫歯や歯周病を予防することができます。
こんなプロフェッショナルケアがあります
ブラッシング指導(TBI)
歯並びや、歯の大きさ、お口の大きさは、患者様によって違いますので、患者様にあう歯ブラシも変わってきます。歯科衛生士が患者様に合わせた歯ブラシの選び方や、歯の部位に合わせた磨き方を指導します。また、キーリスクが高い部分(歯間、歯茎の境目、歯並びの悪い所)については、フロスや歯間ブラシ、プラウト等の補助清掃具を用いて丁寧に歯みがきすることをお勧めします。
スケーリング
超音波スケーラーやハンドスケーラーと呼ばれる、器械や器具を用いて、プラークや歯垢を落としていきます。特に歯肉縁下についてしまった汚れは、セルフケアでは届かないので、落としにくく、定期的に取り除くことが必要です。歯石の量が多い場合は、数回に分けて来院頂くこともあります。
フッ素塗布
日頃お使いの歯みがき剤やマウスウォッシュにも大抵フッ化物が1000ppm以下で配合されておりますが、歯科医院で取り扱っているフッ素は高濃度(9,000ppm)の製品です。3~6か月に1度、定期的に塗布することで、歯質強化や再石灰化を促進することができ大変有効です。お子様の歯はもちろん、大人の方にも効果的です。
PMTC
専用のペーストや器材を用いて、歯をクリーニングします。セルフケアでは落としにくい、プラークやバイオフィルムを除去することで、虫歯・歯周病予防に大変効果があります。
シーラント
乳歯や永久歯の奥歯は、歯ブラシが届きづらく、大変虫歯になりやすい部位です。この奥歯を守るために、歯の溝を歯科用のプラスチックで埋めることで、虫歯を予防します。
咬合調整
咬み合わせにより、歯に負担がかかってしまっていることがあります。定期的にチェックすると良いです。
セルフケアとは?
まずは毎日の歯みがきをしっかりできるようにし、汚れを綺麗に落とすことから始めます。患者様により、虫歯や歯周病の原因が異なりますので、ご自身に合わせたケアをして頂きます。
こんなセルフケアがあります
歯みがき
歯みがきは1日3回行うのが理想的です。特に夜寝る前は丁寧に磨くことをおすすめします。寝ている間は、唾液分泌量が減り、細菌も活発に活動します。もしお仕事等で、日中は歯みがきできない方でしたら、残りの2回を丁寧に磨いていただければ結構です。ご自身のライフスタイルに合わせて、ご自身に合った予防法をしていきましょう。
フロス、歯間ブラシ、プラウト等の補助清掃具
歯ブラシが届かない、歯冠部(歯と歯茎の境目)や歯間、歯並びの悪い所、歯と歯の隣接面等は、補助清掃具を利用して汚れを落としてください。
フッ素入りペースト、ジェル、マウスウォッシュ
市販の歯みがき粉やマウスウォッシュにはほとんどフッ化物が配合されていますので(1,000ppm以下)、年齢や虫歯リスクにあった歯みがき粉を選んで使用しましょう。歯科衛生士が患者様にあった製品をおすすめします。
【フッ素の使い方】
- ●たっぷり使ってください。
- ●うがいは少な目でお願いします。(うがいは1~2回で)
- ●歯みがきは1日3回、1回3分以上を目標に。
- ●歯みがきの後に、フッ素入り洗口液も出来たら利用してください。
- ●寝る前は特に丁寧に歯磨きをしてください。できるだけ、フロス等も活用してください。
キシリトール
キシリトールは、摂取すると甘いですが、虫歯の原因の酸を作らず、虫歯菌自体も弱らせる力を持っています。ガムやタブレットにキシリトール入りの製品が出ていますので、積極的に摂取して虫歯や歯周病予防につなげましょう。ただし、市販の製品には、普通の甘味料が含まれている場合もありますので、確認して購入しましょう。
食生活
お口の中は、食事をすると虫歯菌等の働きで酸性に傾きます。お口の中が酸性ですと、歯からカルシウムが流出して結果虫歯になります。ただし、唾液の力で、お口の中を酸性からアルカリ性に戻そうとします。ダラダラと食物を摂取していると、常に口腔内が酸性に傾き、虫歯になるリスクが高まります。また、良く噛むことで、唾液が沢山でれば、虫歯菌から出る酸により酸性に傾いたお口の中をアルカリに戻したり、酸を洗い流したりと、虫歯予防効果が期待されます。食生活を見直し、虫歯になりにくい環境を作りましょう。