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2022-03-07

歯周病と体の病気

歯周病はお口の中だけの病気と思いがちですが、実は、歯周病は全身の様々な病気と関連があると言われています。
歯周病が進行すると、出血した歯茎から、血管を通って歯周病菌や歯周病関連物質が全身に入り込みます。

特に関連性の高い病気としては、

①動脈硬化からの脳梗塞・心筋梗塞

血管に入り込んだ歯周病菌は、血管内で死んだり白血球が歯周病菌を餌にして、死骸が血管の内壁にくっつきます。これは、コレステロールと同様に血管を細くし、血流が悪くなります。また、血管の内壁についた塊が剥がれ落ちると、血栓となって、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。

②糖尿病

歯周病により発生した炎症物質は、血管に入り込み、血糖を下げるインスリンの働きを阻害します。血糖値が高いままの為、糖尿病が悪化し、歯周病の悪化を招きます。これがスパイラルになり、糖尿病と歯周病の因果関係が報告されています。歯周病の改善は、糖尿病の改善にもつながりますので、歯周病の治療も重要とされています。

③誤嚥性肺炎

本来食べ物や唾液は食道に行きますが、気管に入ってしまうことにより起こるのが誤嚥性肺炎です。肺の中で、食物や唾液に含まれていた細菌が増殖し肺炎を起こします。歯周病がひどい状態ですと、肺に送り込まれる細菌量が増えますので、誤嚥性肺炎リスクも高まります。

④早産・低体重児出産

歯周病による炎症物質の増加により、子宮の収縮が起こり早産の危険性が高まります。また歯周病菌が子宮内部に感染し、早産を促す可能性もあります。

歯周病が体に影響を及ぼす研究はかなり進んでいます。歯周病を単純にお口の病気と考えず、体にも影響を及ぼしますので、積極的に治療をお受けになることをお勧めします。歯周病で気になることは、歯周病専門医のいる麹町歯科医院にご相談ください。

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